税金にはさまざまな控除が設けられていますが、
相続税も例外ではありません。
そこで今回は、
相続税の控除について見ていきましょう。
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相続税に関する控除
相続税には被
相続人が亡くなられた時の控除と、亡くなられる前の控除があります。
■被
相続人が亡くなられた時の
相続税の控除
被
相続人が亡くなられた時は、残された遺産がいくらになるかを計算して課税額がはじき出されます。
ただ、
相続税に当たらない「基礎控除」と呼ばれる金額が設けられており、この基礎控除を差し引いて計算する仕組みです。
基礎控除額は3000万円で、これに法定
相続人1人当たりの控除額である600万円が加算されます。
例えば配偶者と子供が2人いる場合は、3000万円の基礎控除に法定
相続人の控除額を600万円ずつ加算しますので、合計で4800万円です。
仮に遺産が6000万円あったとすると、控除額の4800万円を差し引いた2200万円が残ります。
この場合は、課税対象額の3000万円以下になるため、
相続した遺産に税金はかかりません。
■
生前贈与における
相続税の控除
60歳を過ぎた方であれば、20歳以上の子や孫に最大で2500万円を非課税で
生前贈与できます。
あるいは、1年間に110万円の贈与も非課税ですので、これを何年間かにわたって行うのも選択肢の一つです。
最大で2500万円を
生前贈与した場合は、亡くなられた際の遺産から2500万円が控除されます。
もし
相続税が発生したとしても、先に
生前贈与しているために税負担が少なくて済むのがメリットです。
▼まとめ
相続税の税率は、遺産額に応じて10%から55%と大きく変動します。
遺産が多い方ほど
相続税の課税額が重くなるため、控除できるものは利用しておくといいですね。
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